大学入試勉強法

大学入試勉強法⑪:リスニングの勉強法

今回は、『リスニングの勉強法』を解説していきます。共通テストを受ける方は、リスニングから逃げることはできません!

そもそも対策の仕方がわからない…という方も多いと思いますので、丁寧に勉強法を解説していきます!

リスニングの大原則

具体的なリスニングの勉強法を解説する前に、まずは大事な原則を解説しておきます!

そもそも読めなければ聞けない!

まず大事な原則です!ずばり、『そもそも読めないものは聞けない』のです!

共通テストリスニングの問題文と設問は、Readingよりも簡単になっていることからもわかるように、『読むよりも聞く方が難しい』のです。読む場合には、自分のペースで読んだり、読み返したりできますが、聴く場合にはそのようなことはできませんからね。

よって、『そもそも読めないものは聞けない』のです。ですから、リスニング問題を解いて間違えた場合には、『そもそも読めるのか』を確認しましょう。そして、読んでも解けないのであれば、まず読めるようにする必要があります。具体的には、単語や熟語の暗記、1文を正確に読める、といった努力をしていきましょう。

リスニングの勉強法①:問題を解く以外にすべきこと

では、具体的なリスニングの勉強法に進んでいきましょう。リスニング対策として、問題集を解くことも必要ですが、それ以外に日常的にすべきことがあります!以下は、日々の勉強の中で意識していきましょう。

単語を正確に発音できるようにする!

リスニング力と発音の良し悪しには、相関関係があります。つまり、発音がよくないとリスニングも苦手になる傾向があるということです。もちろん、少なくとも大学入試では、ネイティブスピーカーレベルの発音を目指す必要はありません。ですが、単語帳で単語を覚える時に、音源を活用し、自分で正確な発音、アクセントをまねましょう!このようにしてできる限り、正確な発音を意識していくことが大事です。

1文を語順通りにスラスラ読めるようにする!

リスニングの難しい点は、「自分のペースで読めない」ということです。また、「読み返す」こともできません。『音源のペースで聞いて理解できるようにする』必要があります。

その前段階として、『英語の語順通りに読める』ようにすることが大事です。共通テストリスニングのレベルであれば、国公立大二次試験のような複雑な構造はでてきません。ですが、doing や to do の判別や、関係代名詞の処理などを、英語の語順通りにできるようにする必要があります。

要するに、基本的な英文法を元に、基本レベルの英文はスラスラ読めるようにする必要がある、ということですね。

 

リスニングの勉強法②:問題集の取り組み方

次に、リスニング問題集の取り組み方について解説していきます。次のようなやり方で進めていきましょう。おすすめの問題集は、次の項で解説します。

まずは問題を解く!

まずは問題を解きます。その際の注意点を2つ挙げておきます。

設問は先取り読み!

リスニングは解く前の準備が大事です。得意な人は当たり前のようにやっていることですが、『設問は先取り読みしておく』ことが必須です。問題文を読み、何が問われるのか、を確認するのです。次の例を確認しましょう。

(例) What made Taro go to the museum?

問題文に上記のようにあれば、『なぜ太郎がその美術館に行ったのか』を意識して聞くことが大事です。なお、選択肢は基本、読む必要はありません。余裕があれば2個くらい選択肢を読んでもよいでしょう。

納得いくまで解いてから答えあわせ!

直前期でない限り、指定の回数にとらわれず、自分で納得いくまで聞いて答えを出すことが大事です。

答えあわせ!:まずはスラスラ読んで解けるように!

次に答えあわせをします。先ほども確認した通り、『読めるのが前提』です。よって、でてきた単語や熟語等を覚え、読めば解ける段階にしましょう。

ですが、これで終わってはいけません!次の段階が非常に大事です!

復習!:『シャドーイング』or『高速音読』をしよう!

リスニングは復習がとても大事です!具体的には、『音源を聞いてすべての内容を理解できるまで』復習をしていく必要があります。その際に有効なのが、『シャドーイング』です。音声に少し遅れて自分で発音する、というものです。これはしっかりとできれば非常に有効です。が、意外と難しいのです。

シャドーイングは難しい…という方は、『高速音読』がおすすめです!

『高速音読』とは、『できる限り早く、正確な発音で、意味を思い浮かべながら読む』というものです。

①単語、熟語、文法を確認し、『意味のカタマリごとスラスラ読める』状態にする。

②音源を確認し、できる限り正確な発音を確認する。

③意味のカタマリごとに意味を思い浮かべられる、できる限り早いスピードで、できる限り正確な発音で読む!これを繰り返す!

題材は、短い会話文ではなく、100words~のまとまりのある文章がよいでしょう。回数の目安はありません。とにかく、『音源を聞いてすべての内容を理解できるまで』やっていきましょう。1日でこの段階に達する必要はありません。1週間~2週間、毎日同じ題材で丁寧に仕上げていくのが大事です。

なお、この『高速音読』をやると、『読むスピードもup』します!ぜひ今日からやっていきましょう!

苦手な人は問題数よりも質を重視して!

ここまでを読んでくださった皆さんはわかるかと思いますが、ここまでやると『時間がかかる』のです。

ですので、苦手な人は、新たに解く問題は1日に2or3問でかまいません。その代わり、復習(特に高速音読)をしっかりとやっていくのが大事です。時間がなければ、新たな問題を解かずに、高速音読だけの日があっても構いません。

 

リスニングのおすすめの問題集

最後に、おすすめの問題集を紹介します。

①1カ月で攻略! 大学入学共通テスト英語リスニング (英語の超人になる! アルク学参シリーズ / 著:岡崎修平 ・森田鉄也)

:共通テストリスニング対策に最適の問題集です。大問ごとに練習ができます。解説も詳しいです。特に、『英語らしい自然な発音』についても解説されています。例えば、canは「キャン」ではなく、ほとんどの場合、「ゕン」くらいで弱く読まれます。このようなことを意識して『高速音読』すればかなりリスニング力が上がっていきますよ!

②CD2枚&音声ダウンロード付 改訂版 大学入学共通テスト 英語[リスニング]の点数が面白いほどとれる本(著:竹岡広信)

:最初に『英語らしい自然な発音』についての解説があります。まずはこれをしっかりと身に着けましょう。その上で、少しずつ問題を解き、上記のやり方で進めていきましょう。

 

リスニングの勉強で最も大事なこと!

リスニングを得意にするために最も大事なことは『毎日継続する』ことです!1日15分でもいいですので、時間を割きましょう。問題解いて答えあわせするだけ、でも構いません。その場合には次の日は、前日解いた問題を題材に『高速音読』しましょう。そのくらいのペースでよいですので、毎日リスニングに触れることが大事です!

リスニングの勉強法は以上です!

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