大学入試勉強法

大学入試勉強法⑩:自由英作文の勉強法

今回は、『自由英作文の勉強法』を解説していきます。国公立大の二次試験では、自由英作文が課される大学が非常に多いです。

が、対策が後回しになりがちですので、正しい勉強法を知っておきましょう!

自由英作文の勉強法

では、具体的な自由英作文の勉強法に進んでいきましょう。いきなり過去問を解く…といった適当な勉強法では得点は期待できません。以下の3つの過程が大事です!

例文レベルの英作文を書ける&頻出表現を覚える!

これは前回の『大学入試勉強法⑨』でも書いた通り、『例文レベルの英作文』をスラスラ書けるようにすること、英作文頻出表現を覚えることが、自由英作文を書く上でも必須です!

普段、受験生の自由英作文の答案を添削していると、そもそも文法的なミスが多すぎるものや、語彙力が少ないが故に書ける内容が限られてしまうことがよくあります…。

そのような状態に陥らないように、基本例文の暗記と頻出表現の暗記が重要です!

 

自由英作文の書き方=典型的な構成・アイディアの出し方 を知る!

自由英作文というと、×自由に好きなことを書けばよい と考えるかもしれませんが、それは間違いです。

しっかりとした答案を書くためには、自由英作文の典型的な構成で書くのが無難です!

基本的には、①序論:自分の主張を簡潔に述べる →②本論:自分の主張を具体的に説明する →③結論:自分の主張を言い換えて書く等 という構成が基本となります。このような『典型的な構成』と、必要な表現を覚えておくことが必須です。

また、『アイディアの出し方』を知ることも大事です。②本論 では、自分の主張を説明します。その際、通常は、1文だけ書いて満足してはいけません。通常は、2文以上書いて、説得力のある論を展開するのが普通です。

が、説得力のある論の展開の仕方、がなかなか難しい…/ 1文書いた後に、何を書いたらよいかわからない…という方も多いです。

そこで、いろいろな『アイディアの出し方』も知っておくことで、適切な具体化ができるようになります。アイディアの出し方を学べる問題集については、後述します。

 

様々な形式で演習→添削&解答例をよく読む

あとは様々な問題で演習していきます。過去問の演習も少しずつ進めていきます。その際、必ず、自分で答案を書くことが大事です。できれば、信頼出来る先生に添削してもらいましょう。

ただし、添削されて満足してはいけません。必ず、自分のミスを見直し、『次は同じミスをしない』ように意識することが大事です。

加えて、自分で答案を書いたら、『解答例をよく読む』ことも大事です。解答例を読み、具体化の仕方や展開の仕方、便利な表現等を学んでいくのです。そして、使えそうな展開の仕方、表現は適宜覚えていきましょう。

この作業を丁寧にすることで、答案のレベルが上がっていきます!

 

自由英作文にとりくむべき時期

『例文レベルの英作文』と『頻出表現の暗記』は、高3の夏休み中に完成させていきたいです。その後、2学期からは、まず自由英作文の書き方、アイディアの出し方を学びましょう。その後、次で紹介する問題集等を活用し、演習→復習をしていくとよいでしょう。

どうしても時間がとれない場合にも、12月までには、『基本的な自由英作文書き方、アイディアの出し方』までは学んでおくべきです。そして、共通テスト後に、演習を積んでいきましょう。

 

おすすめの問題集

最後に、おすすめの問題集を紹介します。

【入門レベル】

①安武内ひろしのこれだけっ!自由英作文 大原則編

自由英作文の入門書として最適な1冊です。自由英作文の基本的な構成や、論の展開の仕方を、詳しく解説してあります。アイディアに困った際の発想も解説してあります。覚えておくべき頻出表現もまとめられていますので使いやすい構成です。

ページ数も多くないですので、入試までに時間がない方にもおすすめです。

 

【オーソドックスな問題集】

②大学入試英作文ハイパートレーニング 自由英作文編(著:大矢復)

:冒頭は、自由英作文を書くために必要な文法事項がまとめられています。その後、典型的な形式の問題を通じて、自由英作文の書き方を詳しく解説してあります。適宜、覚えておくべき表現の解説もありますので、使いやすい構成となっています。問題数も20問程度ですので、過去問演習に入る前に、1か月~2か月で使うとよいでしょう。

 

③改訂版 大学入試 原田健作の 自由英作文が面白いほど書ける本(著:原田健作)

:最初に、自由英作文の書き方の基本が解説されています。また、適宜、重要語句もまとめられています。自由英作文①よりも問題数が多いので、全てやりきるにはかなり時間がかかります。が、過去に様々な形式が出題されている大学や、やや特殊な形式が出題されている大学を受けるのであれば、こちらの問題集の一部の問題を抜粋して取り組むのがよいかと思います。

【最難関大向けの問題集】

④大学入試 最難関大への英作文 ハイパートレーニング(著:大矢復)

:その名の通り、東大、京大、一橋大等の最難関大レベルの英作文を取り上げた本です。前半は和文英訳、後半は自由英作文という構成です。自由英作文では、よくある、意見を述べる形式だけでなく、会話形式や絵の描写等、様々な形式を取り上げています。ですので、上記の大学を受ける方に適しています。

自由英作文の書き方は以上です!

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