今回は、前回に引き続き、長文を読めるようにするための方法を解説していきます。今回で最後です!
【長文を読めるようになるために必要なこと5つ】
①単語・熟語の暗記
②1文の精読=文法の知識を使って、1文の文構造を把握し、正確に読めるようにする
③精読の無意識化 = 文構造をいちいち書いたりせずとも、構造通りに読める
④長文を論理的に読む方法を習得する
⑤長文読解演習
今回は、⑤について解説していきます。
Contents
長文の演習のポイント①:適切な難易度の問題集を!
いよいよ長文読解の最終段階として、『長文演習』の仕方を解説していきます。
英語は、『質』を高めたら『量』が肝心です!
とはいえ、やみくもに長文を解いてもダメです!
長文演習の際には、長文問題集を使用することになります。どんな問題集を買うのがよいのか…
基準1:難易度は『6割ほどは解ける』ものを!
まず難易度ですが、あまりにも難しすぎるものや、簡単すぎるものはおすすめしません。
今の実力にあったものを選びましょう!
そのためには、書店で1問くらい解いてみて、『6割ほどは自力で解ける』ものがよいでしょう。
そうでないと、挫折してしまう可能性が高くなります。
基準2:使いやすいもの・見やすいものを!
当然ですが、解説が少ないものや、見ずらいレイアウトのものはおすすめしません。
特に、英語がまだまだ苦手なうちは、①解説が詳しい ②語句リストがまとまっている ③文構造の解説がある ものを選ぶのがおすすめです。
おすすめの問題集
以上を踏まえ、おすすめの長文問題集を紹介していきます!
①大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス(著:関正生)
:レベル0~レベル3まであります。今の自分の実力にあったものを選びましょう。
難関大合格のためにはレベル3までやっておきたいです。
解説が詳しい上、文構造や覚えておくべき語句もまとまっていますので、大変使いやすいです。
②大学入試 全レベル問題集 シリーズ(著:三浦淳一)
:レベル1~レベル6まであります。これも、今の実力にあったものを選びましょう。
語句リストや本文の解説のレイアウトが見やすく、語句の確認ページもあり、大変使いやすくなっています。
ただし、①よりも設問の解説は詳しくありませんので、設問の解き方はしっかりと習得していることが前提となります。
また、レベル6は、難関国公立大レベルとなっており、かなり難しい問題も含まれています。
③大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集(著:宮下卓也)
:国公立大の記述問題対策の問題集です。
この問題集のポイントは、『採点基準がついている』ことです。
よって、自学自習で自分の答案に点数をつけることもできます!
また、解説も詳しく、文構造もすべての英文についており、レイアウトも読みやすいです。
国公立大の標準~やや難レベルの、比較的新しい長文が題材です。
④大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集(著:宮下卓也)
:難関私立大向けの長文問題集です。『速読の方法』がまとめられていますので、まずその内容を身に着けた上で、問題に取り掛かることをおすすめします。
③と同様に、解説も詳しいです。GMARCH~早慶レベルの長文が題材です。
長文の演習のポイント②:必ず復習を!
次に、長文問題集の効果的な取り組み方を解説していきます。
復習の仕方
×問題を解いて終わり ではダメです!
◎必ず解いた後には『復習』をしましょう!
具体的には、①解答と解説を読み、自分の答案を修正 → ②覚えていない語句の暗記 → ③再度、本文を読み、文構造が不明な箇所は文構造を確認 という手順で進めていきましょう!
さらに、その後、大学入試勉強法➅:長文読解の勉強法3~文構造の無意識化~で解説したように、繰り返し英文を『構造と意味をカタマリごとに思い浮かべながら読む』ことが大事です。ここまでやって復習は終わりとなります。
長文の演習のポイント③:ペースの目安
上記のように、しっかりと復習までやると結構時間がかかるかと思います。
もちろん、ほぼ完ぺきに読めて解けたのであれば、復習に時間を書ける必要はありません。
ですが、多くの場合、読めなかった箇所、解けなかった問題があるかと思いますので、しっかりと復習をしましょう。
よく、『1日1長文』と言われますが、復習の時間も含めると、『2日に1長文』でもよいかと思います。
①1日目:問題を解く→解答と解説を確認 ②2日目:語句の暗記→再度読んで不明点がないか確認→スムーズに読めるまで読む
※『スムーズに読めるまで読む』は無理に、1日で終わらせるのではなく、数日かけてもよいです。ですので、それも考慮すると…
①1日目:前に読んだ英文を繰り返し読む(15分)→問題を解く→解答と解説を確認
②2日目:語句の暗記→再度読んで不明点がないか確認→スムーズに読めるまで読む
といった感じのサイクルで進めていくとよいでしょう。
以上で長文問題集の取り組み方の解説はおわります!