大学入試の勉強法の第4弾として、長文を読めるための勉強法を解説していきます。
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長文を読めるようになるために必要なこと5つ
大学入試の配点の大半を占めるのが『長文読解』です。
共通テストのReadingはすべて長文読解ですし、国公立大の二次試験でも少なくとも6割、多いと8割ほどが長文読解です。
ですが、ただやみくもに長文を読めば読めるようになる…という単純なものではありません。
まずは、長文を読めるために必要なことを5つ示していきます。
この5つのプロセスを確実にクリアしていけば、難関大の長文も読めるようになります!
①単語・熟語の暗記
:やはり語彙力がなければ長文は読めません。
一つの目安として、『大学入試レベルの英単語帳の1~600を覚える=瞬時に意味を言える』状態にするのがスタートです。
600まで覚えると少しずつ読める長文が増えていきます。
そして、共通テストで7割以上とるための目安が『大学入試レベルの英単語帳の1~1200を覚える=瞬時に意味を言える』状態にすることです。
さらに、大阪大や名古屋大など旧帝大レベルの長文を読めるためには『1~1600を覚える』ことが必須です。詳しい単語の覚え方は、『大学入試勉強法①』を参照してください。
ですが、語彙力だけでは読めるようになりません。
②1文の精読=文法の知識を使って、1文の文構造を把握し、正確に読めるようにする
:次のステップは『精読』です。
学校ではないがしろにされがちな部分なのですが、非常に重要、というか必要不可欠なプロセスです。
具体的には、英文法の知識を使い、一文の構造=動詞の文型や意味のカタマリ(=句と節)を把握しながら、1文を正確に読めるようにすることです。
大学入試で出題される英文では、S+V~のカタマリが何個もでてくる英文が普通にでてきます。
そのような英文を正確に読むためには、『文構造を把握して読む』ことが必須となります。
いきなり長文に進むのではなく、1文を正確に読めるようにする、このことが長文読解を得意にする秘訣と言えます。
次の『大学入試勉強法⑤』で具体的なやり方を解説します!
③精読の無意識化 = 文構造をいちいち書いたりせずとも、構造通りに読める
:生徒さんからよく聞かれるのが『文構造を丁寧に把握していると模試では時間が足りないです』というものです。
その通りで、いちいち英文の構造を書いていては、本番では時間がかかりすぎます。
そこで必要なプロセスが、『精読の無意識化』です。
例えば、I love Keiko. や I want to be a doctor.等の文は、いちいち構造など考えなくともスムーズに読めるでしょう。
目標は、大学入試レベルの英文であっても、いちいち構造を考えなくてもスムーズに読めることです!
そのための方法は『大学入試勉強法➅』で紹介します。
④長文を論理的に読む方法を習得する
:では1文の読解がスムーズにできるようになったら、『長文を論理的に読む方法を習得する』ことが大事です。
目標は、文と文のつながりや、段落の趣旨等を把握し、『結局この文章は何を言っているのか』をつかめるようになることです。
そうすることで、様々な設問にも論理的に解答できるようになります。
そのための方法は『大学入試勉強法⑦』で紹介します。
⑤長文読解演習
:この段階までくれば、あとは『長文読解演習』に進みましょう。
最後は『量』が肝心になります。問題集や過去問に取り組んでいくことになります。
以上が長文を読めるようにするために必要なこと5つです!次回から、②~⑤の具体的なやり方を詳しく解説していきます!