では早速、講義を始めていきましょう!まずは、英作文でとっても大事な『時制』から。次の問題を解いてみましょう。
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【問題1】次の日本語を英語にしよう。
(1) 私は、健康を維持するために、毎朝運動をしている。
(2) 人工知能は、私たちの生活に変化をおこしつつある。
【ポイント解説】:現在形と現在進行形
☆ポイントは、現在形と現在進行形の区別です。日本語だけで考えてしまうと間違えてしまいがちなポイントです。次のようにポイントをまとめておきましょう。
①現在形:『日常』=いつもすること・変わらないこと を表す。
②現在進行形:『一時的・未完』=「…している最中」であることを表す。
簡単な例文で解説していきましょう。例えば、「私は毎朝、タクシーで学校に行く。」というのは、日常的にすることですので、現在形で書きます。
(例1)「私は毎朝、タクシーで学校に行く。」I go to school by taxi every morning.
(例2)「彼は今、私の兄と英語を勉強している。」He is studying English with my brother now.
「彼は今、私の兄と英語を勉強している。」というのは、今、一時的にしている最中のことですので、現在進行形(am / is / are + doing )で書きます。また、「今、勉強している最中」ということは、勉強という行為が『未完』であることを表しています。
以上の基本事項を踏まえ、問題の解説に進みましょう。
【問題1 解説】
(1) 私は、健康を維持するために、毎朝運動をしている。
【解答例】I get exercise every morning to keep healthy.
☆「毎朝運動している」のは、日常的にしていることですので、現在形で書きます。以下の英作文頻出表現も併せて覚えていきましょう。
◆英作文頻出表現 ①「運動する」:get exercise
②「健康を維持する」:keep healthy / keep one's health
(2) 人工知能は、私たちの生活に変化をおこしつつある。
【解答例】{AI / Artificial intelligence} is changing our way of life.
☆「人工知能が変化を起こしてる」のは、「まだ起こしている最中」のことですので、現在進行形で書くのが適切です。
◆英作文頻出表現 「生活様式」:one's way of life
では、【問題2】に進みましょう。
【問題2】次の日本語を英語にしよう。
(1) 私の彼氏は、サッカー部に所属している。
(2) 多くの動植物が、絶滅しつつあるらしい。
【ポイント解説】:現在進行形にできない動詞・現在進行形の応用
☆(1)のポイントは、現在進行形にできない動詞です。次のポイントを確認しましょう。
☆状態動詞は原則、進行形にできない!
例:know「…を知っている」 / resemble「…に似ている」/ belong to「…に所属している」
consist of「…で構成されている」/ include「…を含んでいる」 / own:「所有している」等
状態動詞とは、簡単に言えば、「一時的に…している最中」とは言えない動詞、と考えればよいです。例えば、私と父が似ているとしましょう。その場合、「私は一時的に父に似ている」というのは不自然ですね。一時的ではなく、いつも似ているわけです。
☆(2)のポイントは、進行形の応用パターンです。
☆進行形は「…しつつある/ …しかけている」と訳すことがある!
①be dying:「死にかけている」 ②be drowning:「溺れ死にかけている」
①であれば、「死に向かっている最中」というイメージですね。
【問題2 解説】
(1) 私の彼氏は、サッカー部に所属している。
【解答例】My boyfriend belongs to the soccer club.
☆「所属している」という日本語に惑わされて現在進行形で書いてはいけません。belong toは状態動詞ですので、進行形不可です。「サッカー部に属している」のは、いつも変わらないことですので、現在形で書きます。
(2) 多くの動植物が、消えつつあるらしい。
【解答例】I hear that many plants and animals are disappearing.
☆「消えつつある」のは、「消える」という動作の最中であることを表すために、現在進行形で書きます。
◆英作文頻出表現 ①「…らしい」:I hear that SV …
②「動植物」:plants and animals
今回の講義は、以上です!次回は、引き続き時制を扱います!