大学入試勉強法

大学入試勉強法⑧:長文読解の勉強法5~長文読解演習~

今回は、前回に引き続き、長文を読めるようにするための方法を解説していきます。今回で最後です!

【長文を読めるようになるために必要なこと5つ】

①単語・熟語の暗記

②1文の精読=文法の知識を使って、1文の文構造を把握し、正確に読めるようにする

③精読の無意識化 = 文構造をいちいち書いたりせずとも、構造通りに読める

④長文を論理的に読む方法を習得する

⑤長文読解演習

今回は、⑤について解説していきます。

長文の演習のポイント①:適切な難易度の問題集を!

いよいよ長文読解の最終段階として、『長文演習』の仕方を解説していきます。

英語は、『質』を高めたら『量』が肝心です!

とはいえ、やみくもに長文を解いてもダメです!

長文演習の際には、長文問題集を使用することになります。どんな問題集を買うのがよいのか…

基準1:難易度は『6割ほどは解ける』ものを!

まず難易度ですが、あまりにも難しすぎるものや、簡単すぎるものはおすすめしません。

今の実力にあったものを選びましょう!

そのためには、書店で1問くらい解いてみて、『6割ほどは自力で解ける』ものがよいでしょう。

そうでないと、挫折してしまう可能性が高くなります。

 

基準2:使いやすいもの・見やすいものを!

当然ですが、解説が少ないものや、見ずらいレイアウトのものはおすすめしません。

特に、英語がまだまだ苦手なうちは、①解説が詳しい ②語句リストがまとまっている ③文構造の解説がある ものを選ぶのがおすすめです。

 

おすすめの問題集

以上を踏まえ、おすすめの長文問題集を紹介していきます!

①大学入試問題集 関正生の英語長文ポラリス(著:関正生)

:レベル0~レベル3まであります。今の自分の実力にあったものを選びましょう。

難関大合格のためにはレベル3までやっておきたいです。

解説が詳しい上、文構造や覚えておくべき語句もまとまっていますので、大変使いやすいです。

 

②大学入試 全レベル問題集 シリーズ(著:三浦淳一)

:レベル1~レベル6まであります。これも、今の実力にあったものを選びましょう。

語句リストや本文の解説のレイアウトが見やすく、語句の確認ページもあり、大変使いやすくなっています。

ただし、①よりも設問の解説は詳しくありませんので、設問の解き方はしっかりと習得していることが前提となります。

また、レベル6は、難関国公立大レベルとなっており、かなり難しい問題も含まれています。

 

③大学入試 英語長文プラス 記述式トレーニング問題集(著:宮下卓也)

:国公立大の記述問題対策の問題集です。

この問題集のポイントは、『採点基準がついている』ことです。

よって、自学自習で自分の答案に点数をつけることもできます!

また、解説も詳しく、文構造もすべての英文についており、レイアウトも読みやすいです。

国公立大の標準~やや難レベルの、比較的新しい長文が題材です。

 

④大学入試 英語長文プラス 速読トレーニング問題集(著:宮下卓也)

:難関私立大向けの長文問題集です。『速読の方法』がまとめられていますので、まずその内容を身に着けた上で、問題に取り掛かることをおすすめします。

③と同様に、解説も詳しいです。GMARCH~早慶レベルの長文が題材です。

 

長文の演習のポイント②:必ず復習を!

次に、長文問題集の効果的な取り組み方を解説していきます。

復習の仕方

×問題を解いて終わり  ではダメです!

◎必ず解いた後には『復習』をしましょう!

具体的には、①解答と解説を読み、自分の答案を修正 → ②覚えていない語句の暗記 → ③再度、本文を読み、文構造が不明な箇所は文構造を確認 という手順で進めていきましょう!

さらに、その後、大学入試勉強法➅:長文読解の勉強法3~文構造の無意識化~で解説したように、繰り返し英文を『構造と意味をカタマリごとに思い浮かべながら読む』ことが大事です。ここまでやって復習は終わりとなります。

 

長文の演習のポイント③:ペースの目安

上記のように、しっかりと復習までやると結構時間がかかるかと思います。

もちろん、ほぼ完ぺきに読めて解けたのであれば、復習に時間を書ける必要はありません。

ですが、多くの場合、読めなかった箇所、解けなかった問題があるかと思いますので、しっかりと復習をしましょう。

よく、『1日1長文』と言われますが、復習の時間も含めると、『2日に1長文』でもよいかと思います。

①1日目:問題を解く→解答と解説を確認 ②2日目:語句の暗記→再度読んで不明点がないか確認→スムーズに読めるまで読む

『スムーズに読めるまで読む』は無理に、1日で終わらせるのではなく、数日かけてもよいです。ですので、それも考慮すると…

①1日目:前に読んだ英文を繰り返し読む(15分)→問題を解く→解答と解説を確認 

②2日目:語句の暗記→再度読んで不明点がないか確認→スムーズに読めるまで読む   

といった感じのサイクルで進めていくとよいでしょう。

以上で長文問題集の取り組み方の解説はおわります!

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